花粉食物アレルギー
- 2024年3月27日
- 注目疾患
花粉食物アレルギーは花粉症,花粉アレルギーになったことによって果物の食物アレルギーを生じることです。果物に花粉アレルギーの原因物質と類似した構造が含まれるから起きるのです。
最も典型的なパターンはシラカンバ,ハンノキといったカバノキ科の植物の花粉アレルギーになってバラ科の果物(リンゴ,桃,サクランボ)やマメ科(大豆,豆乳,もやし)で食物アレルギーを誘発されます。このため春に多い疾患です。
学童期から成人に発症しやすく,症状は原因の果物を食べると唇や舌,のどのイガイガ感がよく言われますが,嘔吐下痢といった消化器症状やひどい場合はアナフィラキシーもあるそうです。
乳幼児期は果物アレルギーでじんましん,湿疹,かゆみを起こすと言われていますから,口腔咽頭症状だけでなく,皮膚の症状が起きることもあるのではないかと赤木は考えています。
私の友人は,日本に比べシラカンバの木が多いドイツに住むようになったためシラカンバアレルギーになってしまい,そのシラカンバアレルギーからさらにリンゴアレルギーにもなってしまい,好物のリンゴが食べれなくなってしまったと嘆いています。
果物を食べなければいいのですが,抗ヒスタミン剤内服により症状が緩和し食べれることが多いようです。また加熱したものは食べれます。
気になるようでしたらアレルギー検査を受けましょう。食物アレルギーの検査ではなく花粉アレルギーの検査で判明します。
クリニックにある赤木皮膚科クリニック便りには分かりやすく表をつけていますので詳しくはそちらをご覧ください。